

CORIMAホイールレポート① Women’sツアー・オブ・タイランド2013 (UCI 2.2) レースレポート
レースレポート 針谷千紗子
大会名 Women’sツアー・オブ・タイランド2013 (UCI 2.2)
開催日程 平成25年4月8日(月)~平成25年4月10日(水)
派遣日程 平成25年4月6日(土)~平成25年4月12日(金)
開催場所 タイ・バンコク
機材フレーム :FELT f1
ホイール:CORIMAエアロ・プラスMCC
コンポーネント:SHIMANO DURA-ACE 9070 Di2 タイヤ : Panaracer RACE A ペダル : SHIMANO DURA-ACE PD-7900 レースウェア : PEAL IZUMI シューズ : SPECIALIZED Women's S-Works Road Shoe
サドル : SPECIALIZED Oura RBX Expert Gel アイウェア : OGK KABUTO PRIMATO
ヘルメット : OGK KABUTO REDIMOS ケミカル : WAKO’S CHAINLUB ドリンク : POWER PRODUCTION
―――Stage1―――
UCIカテゴリー(2-2)女子ツール・ド・タイランドが8日スタート、3日間総走行距離277.59kmで開催され、ナショナルチーム8ヶ国+地元タイから2チームが参加、総勢46名がスタート。初日第1ステージはスタートゴール地点が同じプーケットをスタート、大きく外周して帰って来る71.4kmで行われた。9時スタート4.3kmのパレード走行後レースがスタート、序盤動きのなかった集団が単発ながらもアタックが開始され、集団が活性化され自分のアタックを機に10名ほどの選手がメイン集団から抜け出すが上手く選手同士の脚が揃わず、上手くローテーションが回らなかったため、再びメイン集団に吸収される。集団の動きが緩んだ瞬間、上野選手を含む台湾、タイ、香港、ベトナム5名の選手が集団から抜け出し逃げのレース展開となる。徐々にタイム差は広がり、28㎞地点で44秒差、35㎞地点で2分差と大きくタイムが広がる。日本チームは、上野選手の逃げと集団のタイム差をできるだけ稼ぎたいので、残りのメンバーで集団をコントロールした。更に、逃げに入っていない国のアタックはすべてチェックし逃げを許さない状況を作る。30㎞地点から補給が開始され、気温が35~40℃以上ある中で積極的に補給を取り、身体にも体温の上昇をできるだけ避けるため、まめに頭や身体にかけて走った。ラスト10kmメイン集団とのタイム差4分、逃げ切りは確実となり上野選手は5位。自分を含む集団はゴールスプリントで集団ではタイム差なしでゴールした。
1位 HUANG Ting Ying(台湾)2位 NGUYEN Thuy Dung(ベトナム)3位 KUNLAPA Wilaiwan(タイ)
針谷千紗子23位
―――Stage2―――
4月9日(火)第2ステージ Phuket→Phangnga(83.3km)昨日と同じスタート地点から9時パレード走行(4.3km)後、昨日以上に日差しが強く、35℃以上の猛暑の中をスタート。序盤は総合順位で上位に居る台湾、ベトナム、タイ、香港、日本が集団をコントロールしながらレースが展開される。日本チームは、上野選手をサポートしながら個々の仕事をしっかりとこなしていく。自分と金子選手と福本選手は各国アタックのチェックをしっかりとし、逃げに乗ったら先頭交代には混ざらずに集団が追いつくのを待つ。集団のペースが緩むとカザフスタンが積極的にアタックを繰り返し、逃げを試みるが集団に吸収されるレース展開の中、67km地点で金子選手を含む11名の選手がメイン集団から抜け出し30秒前後で逃げる。ラスト15㎞でメイン集団がトップグループを吸収、同時に香港、タイ選抜チームの2名が集団から抜け出し逃げる。ラスト5㎞でメイン集団とのタイム差30秒、微妙なレース展開でラスト2㎞、メイン集団から2名の選手がアタック、直ぐに豊岡選手が反応し追走するが前の選手に追い付けず、ラスト300mでメイン集団に飲み込まれ44位でゴール。優勝は辛うじて逃げ切った香港と思われたが、途中の落車で遅れた際にペーサーで追い付いて来た事がペナルテーの対象となり降格、2位のSOMRAT Jaruwan(タイ)が優勝。自分は、タイム差なしでゴールしたがレース中連続してかかるアタックをチェックして、疲労からかゴールした時には熱中症になってしまった。しかし、身体は初日よりも動いてくれ、しっかりと自分の仕事をこなす事ができた。
1位 SOMRAT Jaruwan(T‐ALL STAR)2位 CHUMLUE Jariya(T‐ALL STAR)3位 WONG Wan Yiu Jamie(TEAM HONG KONG CHINA)
針谷千紗子29位
―――Stage3―――
4月10日(水)第3ステージ 122.89km毎日暑さが35℃以上はある蒸し暑い中、9時(4.3km)のパレード走行後レースがスタート、レースが始まる前、監督からスタートしたらファーストアタックしろとの指示があったので、リアルスタートしてすぐアタックした。少し集団との差が開いたので、そのまま踏んでいくが見逃してくれず集団が1列棒状となりメイン集団に吸収される。序盤からアタックが繰り返され、日本チーム含む各チームとも積極的なレース展開となるが、メイン集団からの逃げが決まらないまま、アップダウンの続く中盤60km地点で金子選手を含む5名の選手が、メイン集団から抜け出す事に成功、台湾2名、タイ、香港、総合優勝の掛かっている台湾が積極的に逃げる。上野選手の総合成績と、逃げている金子選手のステージ優勝を考え、集団をコントロールするようにチームカーから監督の指示を受ける。豊岡選手、福本選手、自分で2分差まで集団をコントロールし、総合優勝の掛かっている台湾の選手に力を使わせる作戦で、ラスト25㎞で2分30秒差、チームカーまで補給を取りに行くと金子選手に逆転させるとの指示で再び3分差以上にするように集団をコントロール。金子選手は4位でゴール、ステージ3位のUCIポイント獲得できずに終わり、総合成績でも2秒差で惜しくも9位、8位までのUCIポイントをのがしてしまったが、チーム一丸となって集団をコントロールした結果、上野選手が個人総合4位となりUCIポイント12点を獲得した。
今回、このメンバーでは初めての遠征だったがチームワークが良く、初めてのJAPANチームでしたがしっかりとチーム戦で戦うことができた。これまでの遠征は個々の足並みが揃わず、それぞれが自分の事で精一杯でのレースしかできなかったが、今回はエースのためにアシストする、と言ったチーム5人が一丸となって戦えたレースになり、自分としては沢山のプラスになったと思う。これから、日本でのレースが始まりますが、このレースでの感覚を活かして戦っていきたいと思う。