第71回国民体育大会・自転車競技会
ロードレース – 2016/10/9
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130.8km(10.2+13.4km×9laps)
Time 3:17:30
Place 20th
Result
1st 竹山 晃輔 山梨 3:17:20.4
2nd 倉林 巧和 群馬 3:17:21.2
・
20th 新村 穣 茨城 3:17:29.3
「想定外の逃げ切りでロード初表彰台」
国民体育大会(=以降、国体)での男女総合成績である天皇杯において20位以上を目標に臨んだ茨城県は、トラック競技を4kmチームパーシュート・5位のみの入賞で終え、暫定21位でロードレースに臨んだ。目標は少年・成年ともに8位以内で得点を獲得することである。
ロードレースは当日腹痛によるコンディション不良な自分に失望を感じつつも、回復の兆しを信じ茨城県・岡田監督と相談の上の出走。夜のうちに降った雨と朝の冷え込みも相まって、肌寒く感じていたが防寒具は着用せず、130kmを走りきる想定をした。
パレードスタートから集団は談笑やポジション争いをしながらリアルスタートへと向かう。最初のアタックは同じトラックナショナルチームで同期である橋本英也選手。いつもと異なるヘルメットに違和感を覚えるも、いつも通りの積極的な走り。逃げは数回のアタックですぐに容認され、集団のペースも少し落ち着き、チームメイトである須貝の位置を確認と、同時に逃げのメンバーなどの情報を交換しておく。今回は福井県の中島選手など、有力選手が多くエントリーされていたのでその動きを警戒しながら集団にて少しでも足を休められるよう心がける。
コースは大きく二つに分けられ、スタートフィニッシュ地点前後の道幅が狭くアップダウンが続く区間とそれ以外の比較的易しい区間。自分の体重では補給所を含む登り区間で毎周回他の選手より余裕がない。レースも半分ほどを消化し、狭い路地へと入る直角コーナーでチームメイトの須貝が曲がりきれずにコースアウトする姿を眼の前で目撃する。ちょうどその周に集団も活性化し復帰することが難しく、以後単独でのレースを強いられることになる。
集団内での追走の動きや、ラスト3周での登りのペースアップにより一つになった集団でなんとか最終周回を迎える。有力選手の動きについていくことでチャンスをつかめるかと思うも、ラスト2キロからのアタックや位置取りも反応することができず、20位でフィニッシュラインを越えた。
所属の変わった初めての国体で結果を残すことができず、都道府県大会のように展開に恵まれなければ入賞にはまだ力不足だと感じたレースであった。
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今大会でもたくさんの応援・サポートや差し入れと、タイヤ・ホイールのサポートをいただきながら走ることができました。この場で改めて感謝申し上げます。
【サポート機材】
ホイール:black inc ・ BLACK FIFTY tubular
タイヤ: VELOFLEX ・ Extreme (TU)
写真提供:加藤 智様
<選手プロフィール>
新村 穣 (Shimmura Minori)
日本自転車競技連盟 トラック中距離JCF強化指定選手
主な入賞歴
第116回 Austral Wheel Race 優勝(オーストラリアの世界最古のトラックレース)
第55回 全日本学生選手権トラック自転車競技大会 マディソン 優勝
第84回 全日本自転車競技選手権大会トラックレース マディソン 優勝
第85回 全日本自転車競技選手権大会トラックレース マディソン 優勝
第71回 全日本大学対抗選手権自転車競技大会 チームパシュート 優勝
※他、ベンディゴ国際マディソン出場、ドイツ6日間レース出場、ツール・ド・北海道(UCI2.2)完走、
ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム出場など